●1番目のグラフ・・・石油・コンデンセート油・オイルサンドの合計の生産量予測
・世界の石油生産は、2008年7月の日量7474万バレルで、ピークアウトし、現在は、日量約7200万バレルまで落ちている。
・上のグラフのように、今後、石油の生産量は、毎年、220万バレル減少していく。
・グラフの右肩の線は、IEAの2008年の予測(実線)と2009年の予測(点線)であり、IEAは、この一年で生産量予測を大幅に引き下げている。
・私(Ace氏)の予測は、80ヶ国の300の主要油田の生産量を積み上げたものである。
●2番目のグラフ・・・埋蔵量を変化させて求めた生産量予測
・IEAの2009年の予測では、2015年まで生産量が減少した後に、不自然に生産量が増加に転じている。
・これは、2015年まで生産量の積み上げで予測した後に、2030年までをモデルを使った予測に切り替えていると考えられる。
・このモデルは、OPECの根拠の無い埋蔵量をそのままデータとして使っているために、不自然なものになっていると考えられる。
●3番目のグラフ・・・石油・コンデンセート油・オイルサンドに液化天然ガスを加えた生産量予測
・IEAの予測では、右肩上がりに増えるが、私(Ace氏)の予測では、2008年7月の日量8280万バレルで、ピークアウトしている。
●4番目のグラフ・・・世界の石油生産の追加能力の予測。
・世界の石油生産能力は、2009年から2010年にかけて一旦、回復するが、2011年以降、再び減少に転じる。
・オイルクランチ(供給不足)は、2012年に発生する。