円通貨の長期的需給

日本の1990年から2006年までのマネーサプライ(M1)は、約3.6倍に拡大しています。
日付 M1
1990-1 1,084,577
2006-12 3,881,694
出典:日本銀行統計情報
http://www.boj.or.jp/type/stat/dlong/fin_stat/money/cdab0020.csv
http://www.boj.or.jp/type/stat/dlong/fin_stat/money/cdab0030.csv
単位:億円

この間の日本のGDPは以下のように、約1.2倍に拡大しています。
年 GDP
1990 460,925
2006 548,245
出典:内閣府統計情報
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe071-2/gaku-jcy0712.csv
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe052-2/gaku-sjcy0522.csv
単位:億円

このように、1990年から2006年までの間に、日本の通貨供給量(M1)の伸びは、GDPの伸びの3倍に達しています。すなわち、日本の国富の増加量よりも3倍の通貨がこの間に供給されていることになり、円通貨の需給は大幅な供給過剰でした。潜在的なインフレの要因がこの時期に形成されました。
デフレの影響が残っていた最近まで表面化しませんでしたが、日本景気が巡航速度に乗って拡大し始めた現在、インフレが顕在化し始め、日本の長期金利が1.9%を超えてきました。