2011/8 世界のトウモロコシ需給 在庫率 13.2% →

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年8月)によると、期末在庫率は、前月と変らず、13.2%となりました。


生産量:860.52(+4.8%)
消費量:868.92(+3.2%)
期末在庫量:114.53(-6.8%)
期末在庫率:13.2%(-1.4ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
米国で7月の高温による単収の下方修正等により生産量を下方修正し、消費量を下方修正。ブラジルの生産量を上方修正。

【需給】
米国では7月の高温で単収は前年度並みであるが、面積の増加により前年度より増加し、中国は史上最高となり世界全体でも史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加して生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は5.4%と前年度(7.1%)より低下。

【価格】
4月中旬以降、価格高騰による需要の減退等から値を下げたものの、5月以降、米国の作付遅れ等から値を上げ、6月10日に史上最高値を再度更新した(7.87ドル/bu)。6月半ば以降、天候が回復し作付けが進捗したことや、米国作付面積報告での面積や米国四半期在庫報告での在庫量が市場予想を大幅に上回ったこと等から値を下げたものの、7月以降、米国での受粉期の高温乾燥による作柄懸念から、現在6ドル/bu後半で推移。