2011/7 世界のトウモロコシ需給 在庫率 13.2% ↑

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年7月)によると、期末在庫率は、前月から0.4%増の13.2%となりました。


生産量:872.39(+6.4%)
消費量:877.61(+4.1%)
期末在庫量:115.66(-4.3%)
期末在庫率:13.2%(-1.1ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
米国で作付面積の増加により生産量を上方修正し、消費量を上方修正。

【需給】
生産量は、作付面積が史上2番目となった米国は史上最高、中国も史上最高となり世界全体でも史上最高の見込み。一方、米国の堅調なエタノール向け需要や中国の堅調な飼料用需要から、世界の消費量も増加して、生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は6.4%と前年度(6.6%)に引き続き低水準。

【価格】
2011年2月以降、原油価格の高騰によるエタノール需要増加の見込み、低水準の在庫見通しからさらに値を上げた。3月上旬には、東日本大震災等による需要減退懸念から一時下落したが、米国の四半期在庫報告を受け需給の逼迫懸念が強まり、4月11日には史上最高値を更新(7.76ドル/bu)した。その後、価格高騰による需要の減退等から値を下げたものの、5月以降、米国の作付遅れ等から値を上げ、6月10日に史上最高値を再度更新した(7.87ドル/bu)。6月半ば以降、天候が回復し作付けが進捗したことや、米国作付面積報告での面積や米国四半期在庫報告での在庫量が市場予想を大幅に上回ったこと等から値を下げ、現在6ドル/bu半ばで推移。