2011/4 世界のトウモロコシ需給 在庫率 14.6% ↓

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年4月)によると、期末在庫率は、前月から0.1%減の14.6%となりました。


生産量:814.94(+0.3%)
消費量:838.32(+2.8%)
期末在庫量:122.43(-16.0%)
期末在庫率:14.6%(-3.3ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
ブラジルで降雨に恵まれ生産量を上方修正し、中国で飼料用需要増により消費量を上方修正。

【需給】
米国で単収の低下により、前年度に比べ生産量は減少、消費量はエタノール向けの需要増等から増加する見込み。米国の期末在庫率は5.0%と15年ぶりの低水準。世界の生産量は、中国の生産の回復等から史上最高となるも消費量を下回る見込み。

【価格】
2011年2月以降、原油価格の高騰によるエタノール需要増加の見込み、低水準の在庫見通しからさらに値を上げた。その後、東日本大震災等による需要減退懸念から一時下落したが、米国の四半期在庫報告を受け需給の逼迫懸念が強まり、現在は7ドル/bu半ばで推移し、4月8日には史上最高値を更新(7.68ドル/bu)した。