2011/4 世界の小麦需給 在庫率 27.6% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年4月)によると、期末在庫率が、前月報告より0.2%増の27.6%となりました。


供給量:647.18(-5.4%)
消費量:662.26(+1.5%)
期末在庫量:182.83(-7.6%)
期末在庫率:27.6%(-2.7ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
大きな変更なし

【需給】
豪州東部やアルゼンチンでは生育期の降雨に恵まれ増産が見込まれるものの、ロシアをはじめとする旧ソ連諸国の干ばつ等から世界の生産量は減少し、消費量を下回る。

【価格】
2011年1月に入り、米国生産地での冬枯れ懸念、中東、北アフリカ諸国からの輸入需要、中国冬小麦地帯の乾燥懸念等によりさらに値を上げたものの、中東情勢悪化、東日本大震災による需要減退懸念から値を下げた。その後、米国冬小麦の作柄懸念やとうもろこしの高騰に追随して値を上げ、現在7ドル/bu半ばで推移。