上の地図のように、オーストラリアの東部・南部では、ラニーニャによる大雨の被害が深刻になっています。
NHKのニュースによると、さらに、暖かい気候によって、75年ぶりにバッタが大発生して、農作物への被害が深刻化しているそうです。
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オーストラリアで、75年ぶりに大発生したバッタが大群となって農作物を食い荒らしており、収穫が本格的に始まっている小麦などへの被害の拡大が懸念されています。
オーストラリア東部では、ことしに入って、例年にないほど雨が多く、暖かい日が続いていることから、「オーストラリアトビバッタ」が9月ごろから75年ぶりに大発生しています。この地域は、小麦や大麦などの畑が広がる穀倉地帯で、このうちビクトリア州では、5週間かけて体長2センチほどになった成虫のバッタが大群となって農作物を食い荒らしています。被害にあった農家の男性は「畑ではきのうまで、カラス麦が順調に育っていたのに、1日ですべてなくなってしまった」と、がく然とした様子で話していました。バッタによる農作物の被害額は、最悪の場合、日本円でおよそ1600億円に上るおそれもあるとみられており、現地では、殺虫剤をまくなどの対策に追われています。しかし、このバッタは、1晩で数百キロもの距離を移動することができると言われており、収穫が本格的に始まっている小麦などへの被害の拡大が懸念されています。(NHKニュース)
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