日本郵船 シャトルタンカー大手に資本参加

日本郵船が、ノルウェーの特殊石油タンカー大手クヌッツェン・オフショア・タンカーズ社の株式50%を取得すると発表しました。


●引用開始

日本郵船は26日、ノルウェーの特殊石油タンカー大手クヌッツェン・オフショア・タンカーズ(Knutsen Offshore Tankers、KOT)社の株式50%を取得すると発表した。取得額は約200億円。深海油田上の施設から油を積み込み、陸上にある石油備蓄基地まで輸送する特殊船(シャトルタンカー)事業に参画する。

KOT社の2009年度の売上高は約210億円。シャトルタンカー事業で世界2位の規模を誇る同社は、建造中も含めた世界のシャトルタンカー全82隻のうちの約3割を占める24隻を保有している。(ecol)

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シャトルタンカーとは、海底油田に設置された石油生産・貯蔵・積み出し施設などから海上で油を積み込み、石油精製基地までピストン輸送(シャトルサービス)をおこなう船です。

岸壁に接岸して荷役する通常のタンカーに比べ、強風やきつい潮の流れに見舞われる厳しい海象条件を持つ海上に浮いている状態でも荷役できるよう、高い技術力が要求されます。
常石造船

下の動画は、荒れている海で、シャトルタンカーが海上プラットフォームから石油を積み込んでいる様子です。
確かに、このような厳しい海象条件で作業するためには、高い技術が必要だと思われます。


今後の原油開発は、ブラジルやメキシコ湾、黒海などの深海底や、北極海などの極寒地になると予想されるので、シャトルタンカーの需要は確実に大きくなると考えられます。