国債の債務不履行件数の180年長期チャート

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Calculated Risk 氏が、国債債務不履行のリスクについて、シリーズで投稿しています。

上の最初のグラフは、1824年から2003年までの国債債務不履行発生件数の推移です。原典は、S&Pのデータに基づいて、IMFの Eduardo Borensztein と Ugo Panizza が調べたものです。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。


グラフを見て分かるように、過去には、数年間、国債債務不履行が無い年がありましたが、1978年以降は、ほぼ、毎年、国債債務不履行が発生しています。

二番目以降のグラフは、債務不履行を起こした国名を、1820年~1920年、1921年~1980年、1981年~2003年に分けて、表示したものです。

拡大図は、以下のリンクの2,3,4番目のグラフです。


グラフを見ると、メキシコやブラジルなどの中南米諸国は過去に何度も債務不履行を起こしています。
また、180年というスパンで見ると、日本やドイツ、ロシア、中国を含めて、殆どの国で一度は、債務不履行を起こしていることが分かります。
一度も債務不履行となっていない国は、英米仏、スイス、北欧、オセアニアぐらいでしょうか。

国債債務不履行は、10年ぐらいの単位で見ると、珍しい事では無く、結構、頻繁に起きていると言っても良いかもしれません。