2010/5 景気ウォッチャー調査 現状判断DI 47.7

内閣府が発表した2010年5月の景気ウォッチャー調査は、現状判断DIが47.7で、前月比2.1ポイント低下し、6カ月ぶりに低下しました。

先行き判断DIは、48.7で、前月比1.2ポイント低下となり、こちらも6カ月ぶりに低下しました。

基調判断については、「景気は厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」として、先月の見通しを維持しました。

現状判断DI: 47.7(-2.1)
先行き判断DI: 48.7(-1.2)

括弧内は、前月比。


【個別DI】

・飲食関連は、現状判断DI、先行き判断DIのいずれも、5ポイント程度とやや大きく下落している。低温傾向と株安が外食のマインドを冷やしているのかもしれない。

・住宅関連は、現状判断DI、先行き判断DIのいずれも、45を下回っており、住宅・不動産関連の回復が遅れている。

・家計関連の先行き判断DIのマイナス幅が、0.7と小さい。今後、消費が大きく落ち込む可能性は低いと考えられる。

・サービス関連の先行き判断のみが、プラスに転じている。円高によって、夏休みの海外旅行が増えるとの予想があるのだろう。

・雇用関連は、現状判断DI、先行き判断DIのいずれも、50を上回っている。今後、採用増によって雇用が回復することが期待される。


●現状判断DI 47.7 -2.1
家計動向関連 46.2 -2.0
小売関連 46.6 -0.5
飲食関連 43.3 -4.8
サービス関連 46.6 -4.3
住宅関連 44.4 -1.4

企業動向関連 49.1 -2.7
製造業 52.6 -1.3
非製造業 46.3 -4.0
雇用関連 54.8 -1.2

●先行き判断DI 48.7 -1.2
家計動向関連 48.6 -0.7
小売関連 48.5 -1.0
飲食関連 43.5 -5.4
サービス関連 50.8 1.2
住宅関連 44.7 -2.3

企業動向関連 47.1 -2.6
製造業 47.9 -2.6
非製造業 46.3 -2.9
雇用関連 53.1 -0.5

注)右端は前月比