過去40年間の米・鉱工業生産指数(鉱業と製造業)の推移

イメージ 1

イメージ 2

上の二つのグラフは、1972年からの米国の鉱工業生産指数の業種別推移で、最初が鉱業(IPMINE)、二番目は、製造業(IPMAN)の推移です。

最初の鉱業の生産指数の推移を見ると、前回の商品の強気相場のピークだった1980年代の前半にピークを打って、その後、商品の弱気相場と同期を合わせて、2000年の前半まで下落し、現在は、底を打ってやや上昇傾向にあります。

今回のリーマンショック後には、一旦、指数は大きく下落していますが、現在は、既に、景気後退入りの直前の水準まで戻しており、鉱業の回復力が強いことを示しています。

二番目の製造業の生産指数の推移を見ると、鉱業とは逆に、1980年代の前半の商品ブームのときは、低迷して、その後、株式の強気相場に合わせて、上昇して、今回の景気後退で大きく下落しています。

現在でも、景気後退入りの直前から見て、3割程度しか戻しておらず、鉱業と比べると製造業の回復力が弱いことを示しています。

このように、鉱業の生産指数は、商品価格と同期的に動き、製造業の生産指数は、株価と同期的に動くことが分かります。

私は、鉱業と製造業の生産指数のスプレッドを計算することによって、28年周期と言われている商品/株式循環の進行度をある程度把握できるのではないかと考えています。