太陽光発電のグリッドパリティ実現時期

グリッドパリティ(Grid parity)とは、風力発電太陽光発電といった新たなエネルギー源による発電コストが既存の系統電力の価格(電力料金)と同等になること、もしくはその境界点となるコストを指します。直訳では「系統電力との等価」を意味します。


太陽光発電の場合、電池のタイプとともに、日照時間で発電量が異なるために、グリッドパリティの達成時期が地域によって異なります。

テクノアソシエーツが、屋根置き家庭用を前提に2010年~2030年までの発電コストのシミュレーションを行った結果、グリッドパリティの達成時期は、以下のようになりました。
色素増感型太陽電池コスト・シミュレーション

【色素増感型】
日本・・・2022年
欧州・・・2025年
米国・・・2028年

【結晶Si系】
日本・・・2013年
欧州・・・2016年
米国・・・2019年

グリッドパリティが達成されると、系統から電力を購入するよりも、安いコストで発電できるため、初期コストさえ抑えられれば、普及が加速する事が考えられます。

日本では、低コストの色素増感太陽電池が、グリッドパリティを達成する、2022年がその時期として考えられます。