ブラジルの砂糖生産 4月前半で77%の増産

ブラジルの増産で砂糖価格が下落しています。


・ブラジルのUnicaは、ブラジル中南部の砂糖生産が、4月の前半で77%の増産であることを、発表しました。

・2010/11年度の世界の砂糖需給が、三年ぶりに、600万トンの供給超過になる模様です。

・需給の緩和によって、砂糖価格は下落傾向が続くと見られています。

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ブラジルは昨年来の大雨で畑からの搬出作業が遅れていたサトウキビを、本格的に砂糖生産に回し始めたようです。

昨年は、砂糖価格が二倍以上に上昇しましたが、高い価格がサトウキビの生産の増加を促した結果、今年は、一転して下落傾向が続いています。

しかし、現在の原油価格の上昇によって、ブラジルでは、安くなった砂糖生産よりも高価格のエタノール生産にサトウキビを回す可能性が高くなってきました。

また、昨今の穀物価格の上昇によって、サトウキビの作付が予想ほど増えない可能性もあります。