2010/2/3週 米・失業保険週間申請件数 49.6万件

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2010年2月第3週の米国の新規失業保険申請件数は、前週から2.2万件増加して、49.6万件となりました。
2週連続での大幅な増加となり、50万件に接近して来ました。

ただし、新規失業保険申請件数の増加は、以下のような豪雪の影響があるため、一時的な現象の可能性もあります。
・中部大西洋・ニューイングランド地域の4州で豪雪のため処理が滞っていた申請分を反映している可能性
・この悪天候のため仕事ができなかった人からの申請が全体の増加につながった可能性

新規申請者数の四週移動平均は、前週よりも6千件増えて、47万3750件となりました。
上のグラフは、米国の失業保険週間申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims Increase to 496,000

今後、米国の総雇用者数が減少から増加に転じるためには、失業保険の新規申請者数が、40万件以下まで低下することが必要になります。

現在の減少ペースで、総雇用者数が底を打つのは、2010年の2Q以降になると思われます。

さらに、その後、景気後退前の総雇用者数に戻るのは、2012年の3Q以降と予測されます。

通常、FRBは、総雇用者数の回復を待って、政策金利の引き上げを再開するので、その時期は、2012年の後半以降と予想されます。

(注)
最近の失業保険週間申請者数の推移を見ると、総雇用者数の底打ちが、2010年の3Qになる可能性も出てきました。
もし、そうなると、2012年の利上げの可能性も少なくなります。