雑草のゲノム解読、穀草類・バイオ燃料増産のカギとなるか

この研究成果は地味ですが、食糧生産とバイオ燃料開発に関して、重要な科学的進歩だと思います。

この雑草は、セイヨウヤマカモジという地中海や中東を原産地とする小さな野草で、農産物としては役に立たず、商業的価値はまったくありません。

しかし、この草の遺伝情報は極めて操作しやすいので、遺伝子構造がより複雑な植物を理解するための代用植物として、実証実験に適しています。

この草のゲノムを解読したことによって、コメやトウモロコシなどの農学的価値が高いほかの植物の研究が、加速する可能性が出てきました。