世界の砂糖の供給不足量 43%拡大の見通し(キングスマン)

悪天候によって、砂糖の供給不足量が予想を43%も上回りそうだというニュースです。


・ブローカーのジョナサン・キングスマン氏は、中国、メキシコ、タイにおける悪天候によって、砂糖の不足量は、予想よりも43%上回ると述べました。

・4月30日に終わるシーズンでの不足量は、昨年10月時点では、832万トンだったが、現時点では、1192万トンまで拡大している。

キングスマン社のトム・マクネイル氏は、2011年の砂糖在庫は、極めて逼迫した状態になると、述べました。

・インドは、700万トンの不足に対応するために、あと、250万トンから300万トンの砂糖を輸入する必要がある。(キングスマン

パキスタンは、6月までに、非課税で125万トンの輸入を計画している。(キングスマン

・中国は、干ばつと低温による不作で、今年は、330万トンの供給不足に陥っている。(広州粗糖取引所)

ベトナムは、10万トンの輸入を行う可能性がある。(Tuoi Tre新聞)

・タイの今年の生産量は、720万トンと、事前予想の762万トンを下回る見通しである。(タイ政府関係者)

キングスマン氏は、本日、開催された会議で、今シーズンの世界の砂糖生産量を、1億5093万トン 、需要量は、これを上回る1億6285万トンになると述べました。

・2010/11年度は、生産量が需要量を、399万トン上回る見通しだが、二年間の供給不足で、在庫の積み増しが必要なために、需給は依然タイトになると述べました。