2009年10月 米・住宅着工件数 52.9万戸

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米国の重要な先行指標である米国の住宅着工件数が発表されました。

10月の米・住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比10.6%減の52.9万戸となりました。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比6.8%減の47.6万戸で、集合住宅は前月比34.6%減の同5.3万戸となりました。


住宅着工が予想の減少となった背景には、11月末に一旦、期限が切れる初回住宅購入者向け税額控除措置(控除額8000ドル)があると思われます。

上のグラフは、住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Housing Starts Decline Sharply in October

グラフを見て分かるように、一戸建て住宅の着工件数は一月に底を打っています。
しかし、中古住宅在庫が積み上がっているので、しばらくの間は、住宅の着工件数の水準は、現在の低い水準で維持され、大きくリバウンドすることは無いと思われます。

住宅着工件数は、米国経済の先行指標として有効です。
現在の住宅着工件数の水準を見る限り、2010年の米国経済が大きく回復する可能性は低いと考えられます。