シェールガスは有望なガスなのか

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米国内の伝統的な天然ガス生産が減少している中で、シェールガスや炭層ガスなどの非在来型の天然ガスの生産が増えています。


その結果、米国のLNGなどの輸入量が減少して、天然ガスの国際スポット価格も下落しています。

シェルやBPなどの伝統的な天然ガスを中心に生産している石油メジャーも、シェールガスの生産に参入を始めました。

シェールガスの生産を大規模に行っている中堅ガス会社のチェサピークのCEOは、「今世紀はガスの世紀だ。」と強気な発言をしています。

しかし、マット・シモンズなどのピークオイル派の人々は、シェールガスの将来性に疑問を呈しています。
最も、大きな問題は、減退率の大きさです。


上の最初のグラフは、テキサスのガス田の操業開始一年目の減退率です。
近年、非在来型のガス田が増えるに従って、減退率が上昇して、現在は、一年目で60%となっています。

シェールガス田の減退率は、一年目で80%から90%とも言われています。
一本のガスの井戸を750万ドルから950万ドルのコストをかけて掘っても、2年ほどの寿命となってしまいます。

シェールガスが本当に革命的な救世主なのかどうかは、もう少し、時間をかけて判断する必要が有りそうです。