米国で注目を浴びるニュージーランド方式の酪農法

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Market Place から、ニュージーランドからの移民が、米国で乳牛の生産を行い成功しているというニュースです。


・米国でも牛乳の価格は下落して、1979年以来の安値まで落ち込みました。

・経営の悪化に苦しむ酪農家を支援するために、米国議会は、3億5千万ドルの酪農家支援法案を可決しました。

・そんな悪い環境の中でも、利益を上げているニュージーランド移民の生産方法に注目が集まっています。

ニュージーランド人の Kevin Van der Poel さんは、数年前に乳牛の生産規模を拡大しようと思いました。

・しかし、ニュージーランド国内の農地は、非常に高いので、国外の農地を探していました。

・米国のミズーリ州の南西部の農地は、1エイカー当たり2000ドルと、ニュージーランドの十分の一でした。

・彼は、ミズーリ州に移り、そこで牧草を育てて、乳牛を放牧しました。

・この方法は、米国式の酪農法と、全く異なります。

・米国では、乳牛を牛舎の中に一日中入れて、トウモロコシや穀物を与えます。

・米国の方法は、牛乳の生産性を高めますが、ニュージーランドの方法よりも三倍のコストがかかります。

・その結果、乳価下落で、米国の酪農家が赤字となる中でも、ニュージーランド人の酪農経営は収支が均衡しています。

ミズーリ州に移住した20戸のニュージーランド人酪農家が、ミズーリ大学と共同で現地の酪農家に、自分達の方法を教えています。

ニュージーランド方式の良い点は、酪農家が時間の余裕を持てる事と、子供達が酪農に興味を持ってくれる事です。

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ニュージーランドの隣のオーストラリアでも、牛に草を食べさせて育てます。
今後も、穀物価格の上昇が予想される中で、世界的に、このような酪農法への転換を迫られているのかもしれません。