英国エネルギー研究協議会(UKERC) 世界の原油生産のピークアウトを警告

英国エネルギー研究協議会(UKERC)が、世界の原油生産が既にピークアウトした可能性があるとのレポートを発表しました。



・また、2020年までに、本格的な生産量の減少が始まる可能性がある。

ピークオイルが2030年までに発生しないという説は、あまりに楽観的で、同意することは出来ない。

・BPが発見したメキシコ湾の油田から生産を開始しても、ピークを数日から数週間遅らせる程度の効果しかないだろう。

・世界は、まだ、埋蔵されている原油の半分しか使っていないが、残りの原油を掘削するコストは非常に大きく、価格は次第に上昇するだろう。

・悪いシナリオでは、高い原油価格がインセンティブとなって、タールサンドのような環境破壊につながる化石燃料の開発が盛んになる可能性がある。

・政府は、一刻も早く、再生可能エネルギーへの転換、電気自動車などの新しい輸送手段へのシフトを推進する必要がある。

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英国エネルギー研究協議会(UKERC)は、ロンドン大学やオックスフォード大学など、イギリスの15の学術研究機関が組織したエネルギーと環境に関する研究機関です。