油田の減退に苦しむメキシコのニュース、二本です。
●チコンテペック油田開発プロジェクトに対して疑いの目を強めるメキシコ政府
・既存油田の減退に苦しむ国有石油会社のPEMEXは、非在来型油田であるチコンテペック油田開発プロジェクトに対して、110億ドルの資金を調達しています。
・しかし、6月の原油生産は、昨年12月を僅かに上回る3.08万バレルに過ぎません。
・何年にも渡る掘削に失敗により、既に、34億ドルの資金が使われ、コストは日増しに上昇しています。
・政府の要人は、このプロジェクトに対して、疑いの目を持っています。
●メキシコの次年度の原油生産4.9%減へ
・原油生産の低下は、230.5億ドルの政府の減収となります。
・昨年の政府の歳入の38%は、原油の販売によるものでした。
・最大の油田であるカンタレルは、予想の二倍の速度で減退しています。
・S&Pは、5月に、財政赤字の拡大を理由に、メキシコの信用格付けをネガティブに格下げしました。