サウジアラビアの原油生産 2005年にピークアウトしているという説(追記)

ＴＯＤの Ace 氏が、サウジアラビアの原油生産が、２００５年にピークアウトしているという分析を発表しました。

Saudi Arabia's Crude Oil Production Peaked in 2005

2005年のサウジの原油生産量は、日量960万バレルでした。
2008年は、それに近い930万バレルでした。
2009年は、産出量の削減の自然減退で、810万バレルまで落ち込んでいます。
2010年は、850万バレルに回復すると見られています。

サウジの油田の減退率は、約５％と見られ、残余産出可能原油量は、1850億バレルから2100億バレルと想定されます。

2009年の1月から7月までは、減退率が4.4%と予測されるため、2010年の前半までは、875万バレルまで回復する余裕があります。
しかし、2010年の半ばから、減退率が5%に上昇するために、サウジは増産余力が無くなり、自然減退により、生産量を減らしていくと考えられます。

現在、計画中の新プロジェクトのうち、Nuayyim以外の、Khurais, Manifa, Shaybah ならびに Khursaniyahは、既存の油田の拡張に当たるために、追加の生産能力は非常に制約されています。