愚か者は、間違いの無い賭けで、金を失う

CR氏のブログやカリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ハミルトン教授のブログで紹介されていた、にわかに信じられない話です。
オリジナルは、WSJの記事です。

2900万ドルのカリフォルニアのサブプライムローンから作られた証券化商品があって、その半分は既に延滞かデフォルトの状態だった。

そのローンの価値は、既に2900万ドル以下であると見込んで、賢者達は、1ドルに対して80から90セントの高額のCDSを購入した。
これは、間違いの無い賭けのはずだった。

そして、賢者とは、JPモルガン、RBS、バンカメのトレーダー達だった。

CDSを売ったのは、オースティンにあるAmherstという小さな会社だ。

Amherstは、2700万ドルのクレジットイベントに対して、実に、1億3000万ドルのCDSを売った。
この資金で、Amherstは、問題のサブプライムローンを全て買い取り、また、保証を付けた結果、当然、デフォルトは発生せずに、彼らは、約7000万ドルの利益を得た。

その事を知った愚か者達は、叫び声を上げた。

◆◆◆

複雑な話しで、原文では理解できなかったのですが、翻訳して、やっと、分かりました。
金融工学の最先端を走っていた欧米の金融機関のトレーダーが、実は、この程度の人たちだったとは・・・・。
そう言えば、昔、映画で見た「スティング」のような話です。