2009年4月 景気ウォッチャー調査


現状判断DI: 34.2(+5.8)
先行き判断DI: 39.7(+3.9)

括弧内は、前月比。


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重要な先行指標として注目している景気ウォッチャー調査ですが、現状判断DI、先行き判断DIともに、四ヶ月連続でプラスになっています。
上昇幅は、前月よりも縮小したものの、全体的に、景気の底打ち感が感じられます。

DIを長期的に比較してみると、前回のITバブル崩壊後の2002-2003年と、同じか若干それよりも良い数値を示しています。

米国の景気後退は、第二次大戦後、最も深刻と言われていますが、日本の景気後退は、大幅なGDPの縮小にも関わらず、実感的には、10年周期の普通の景気後退と言えます。

今後の懸念材料としては、欧米の景気回復の遅れにより、DIの絶対値が低い状態が続き、景気判断の分岐点である50に戻るまでに、長い期間を要する可能性があることです。