米国の人口動態と貯蓄率の関係 その2

イメージ 1

上のグラフは、CR氏が1955年から2009年1Qまでの、個人消費と貯蓄率の年間変動を、プロットした散布図です。

拡大図は以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。


赤い直線が回帰線(y = -0.5424x + 0.0345)で、これを、見ると、貯蓄率が上昇すると、個人消費が減少するという相関関係が見られます。

注)ただし、相関係数が0.125なので、他の因子(所得の変化など)も個人消費の変化に影響を与えていると考えられます。

もし、2010年の終わりまでに、貯蓄率が1970年代の平均である8%まで上昇すると仮定した場合、上の式を当てはめると、個人消費の成長率を平均的なトレンドから1%引き下げることになります。

米国の経済成長の主要なエンジンである個人消費が押し下げられることから、来年にかけての、米国のGDP成長率の伸びも低いものになると推測されます。