サウジアラビア 逆風下でも、重質油田の開発を推進

原油価格の下落にも関わらず、サウジアラビアは、重質油田の開発を進めています。


・先週、サウジアラムコは、石油メジャーのコノコフィリップと、重質油の精製設備であるヤンブ石油精製所を建設する契約を結びました。

・また、原油価格の下落を受けて中断していた重質油田のマニファ油田の開発を再開することを決めました。

・重質油田は、生産するために蒸気を注入する必要があります。また、多くの炭素化合物や硫黄酸化物を含むために、精製により多くのコストがかかります。

・それでも、サウジが重質油田に拘るのは、既に、軽質油田の埋蔵量が減少し始めているからだと考えられています。

アブダビ国家エネルギー会社のバーカー・ホメック氏は、「世界的に軽質油田が枯渇し始めている結果、長期的に重質油田の重要性が高まっている。」と述べています。

・また、ホメック氏は、次のようにも述べています。「二つだけ確かな事がある。一つは、我々は、ビジネスを止めるわけにはいかないこと。もう、一つは、(既存油田の)減退率だ。」