ロシアは、豊富な石油や天然ガスの輸出で、貿易黒字が拡大していますが、国内の長期的な投資対象の絶対的不足などロシアの高い経済リスクや魅力不足により、外貨が流出するため、資本収支は、ネットで赤字基調となっています。
特に、２００８年から２０１２年までの５年間の資金流出は、非常に大きく、これは、ユーロ圏ソブリン問題に関連して、欧州金融機関が自身の負債の穴埋めのためにロシアから大量の資金を引き揚げたことが原因と言われていますが、自由化によって、多くの国民が海外に資産を移して、不動産などを購入しているのも事実です。
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上のＪＯＧＭＥＣの大木雅文氏のレポートは、現実のロシアを知るために、非常に役立つもので、是非、一読をお勧めします。
現在のロシアが、どのような状況にあって、どの方向に進もうとしているかを、先入観を排して、客観的に分析しています。
レポートの文頭に書いてある、モスクワ郊外の小型バスでの筆者の体験を読むだけでも、意外なロシアの現実を知ることが出来ます。
