2012/10 世界の大豆需給 在庫率 22.2% △

米農務省が発表した世界の大豆需給報告(2012年10月報告)によると、期末在庫率が、前月より1.5%増の22.2%となりました。


供給量:264.28(+11.0%)
消費量:258.76(+1.8%)
需給バランス:△5.52
在庫量:57.56(+5.2%)
在庫率:22.2%(+0.6ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、米国で単収・収穫面積の改善により上方修正。

【需給】
生産量は、米国はコーンベルトの高温乾燥により減産となるも、前月予測から単収・収穫面積の改善により上方修正(71.7→77.8百万トン)。一方、南米は作付面積の増加見込みにより増加し、世界全体では前年度を上回る見込み。米国の期末在庫率は、生産量・輸出量の上方修正等から4.4%と前月予測(4.3%)よりやや上方修正。

【価格】
2012年1月以降も、引き続き南米産の減産見通しや米国作付意向面積の伸び悩み、中国等の輸入需要から値を上げ一時15ドル/buまで達したが、5月中旬以降、米国で平年を上回るペースでの作付けの進展や、その後の初期生育期の良好な天候から値を下げた。6月以降、米国では例年より早い生育進捗となったが、コーンベルトの開花期の高温乾燥による作柄への影響懸念から、7、8月と最高値を更新。9月4日には17.71ドル/buと再び最高値を更新。その後、収穫の進展から値を下げ、現在は15ドル/bu台半ばで推移。