書籍 無慈悲な昼食 エベリオ・ロセーロ著

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エベリオ・ロセーロは、南米コロンビアの新進作家で、ガルシア=マルケスの再来とも呼ばれています。
この小説は、コロンビアはボコタの教会を舞台に、普段、貧しい人々に施している「慈悲の昼食」が、歌う酔っ払い神父の登場で、とんでも無い事態に陥ってしまうという、ドタバタ喜劇風のストーリーです。

次々と意外な展開が用意され、しかも、洗練された文章で一気に最後まで読者に読ませてしまう力量は、評判どおりだと思います。

また、ただ、面白い小説というだけではなく、教会という権力に対する痛烈な批判や風刺となっているところにも、作家の強い信念を感じさせます。