2012/5 世界の小麦需給 在庫率 27.4% ↓

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2012年5月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より2.6%減の27.4%となりました。



供給量:677.56(-2.5%)
消費量:686.47(-1.1%)
期末在庫量:188.13(-4.5%)
期末在庫率:27.4%(-1.0ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【需給】
生産量は、米国で悪天候による被害を受けた前年度と比べて冬小麦が天候に恵まれ大きく増産(+12%)となり、インド、中国でも増産となるものの、前年度豊作であったウクライナカザフスタン旧ソ連諸国や豪州等で減産となることから、世界全体で前年度を下回る見込み。また、消費量もインド等一部を除いて前年度より減少。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下するも依然、高水準。

【価格】
2012年1月以降、世界的に在庫が豊富な中、6ドル半ばで推移したものの、4月以降、米国で冬小麦の順調な登熟と春小麦の順調な作付け及び生育により値を下げ、現在6ドル/bu前半で推移。

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小麦の需給が急速に引き締まり、5月報告では、供給不足に転じました。