2011年の世界の風力タービン市場 新興国編

世界風力エネルギー協会(World Wind Energy Association、WWEA)と世界風力エネルギー会議(Global Wind Energy Council、GWEC)による、2011年度の報告書が公表されました。
要点は以下のとおりです。

・2011年に世界で新規導入された風力発電の設備容量は、4000万キロワット強で、前年比約20%増。

・全世界の総風力発電容量は2億4000万キロワット弱。

・2011年に中国が新規導入した設備容量は1800万キロワットで、これまでの合計発電容量は6200万キロワット~6300万キロワットとなった。これは世界全体の4分の1以上にあたる。

・中国の国産の設備を使う風力発電事業者への助成金の打ち切り、タービン製造業者間の価格競争の激化などの問題が生じている。

・ インドは、風力発電設備容量の2011年新規導入分で中国、米国に次ぐ第3位。

新興市場の中で、ブラジルやメキシコといった市場でも、風力発電利用が勢いづいていると見られる。