書籍 世界終末戦争 マリオ・バルガス・リョサ著

イメージ 1

ペルー人ノーベル賞作家のマリオ・バルガス・リョサが、19世紀末のブラジルにおけるカヌードスの反乱を題材に1981年に著した長編小説です。

二段組で700頁を超えるボリュームだけではなく、登場人物の多さや、物語の大半を占める凄惨なゲリラ戦の記述など、脳の体力が必要な読書でしたが、読み進むにつれて、力強いストーリー展開に引き込まれ、いつの間にか、最後まで読み切ってしまったという感じでした。

この本は、文学的な面白さだけではなく、我々が、知っているブラジルとは、まったく、異なるプリミティブな文化の存在を教えてくれる歴史書としても、楽しめると思います。