世界の食肉需給 供給不足の懸念も

日経新聞のインタビューで、日本ハム社長の竹添昇氏が、世界の食肉需要の見通しを述べています。

そこが知りたい 日本ハム社長 竹添昇氏に聞く

――世界規模で食肉の需要が拡大している。

世界の消費量は2020年まで年平均で2%程度の成長が続くとみている。一方で、生産量の増加はそれに追いつかない。世界で消費されている肉は牛肉が2割強、豚肉が4割弱、鶏肉が4割という割合で、伸びているのは豚肉と鶏肉だ。どちらも中国での需要拡大がけん引している」

――材料確保が難しそうだ。

「争奪戦はすでに激しい。国内外の食品メーカーが豚や鶏を生産する拠点を囲い込み、安定調達先の確保に動いている。そう遠くない将来、食肉が不足する局面が間違いなく来る

――人口が減る国内の需要は今後も期待しにくい。

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「・・・製品の販売単価が下がる一方で、食糧高の影響で飼料価格が高騰している。経営が厳しい農家も出てきており、そういう農家からは経営を引き継いだり、長期契約を結んだりして、支援していく」