【直近の履歴】
第69回 1860年の商品循環のピークを決定する
第68回 1920年の商品循環のピークを再検証する
第67回 長期金利の底における商品循環のピークのまとめ
前回は、1860年前後の商品循環のピークについて、調べた結果、1864年にピークが出現したことを確認しました。
今回は、直近の1980年から、最も過去の1864年までの商品循環について、周期などを再計算してみることにします。
1.過去4回の商品循環のピークとその間隔
1864年
・・・・・・・・・53年
1917年
・・・・・・・・・30年
1947年
・・・・・・・・・33年
1980年
2.過去6回の長期金利のピーク及びボトムとその間隔
▲1861年
・・・・・・・・・25年
▼1886年
・・・・・・・・・34年
▲1920年
・・・・・・・・・26年
▼1946年
・・・・・・・・・35年
▲1981年
・・・・・・・・・30年
▼2011年(仮)
3.過去4回の商品循環のピークとその直近の長期金利のピーク/ボトムとの年数差
商品ピーク - 長期金利ピーク/ボトム = 年数差
1864年-1861年=+3年
1917年-1920年=-3年
1947年-1946年=+1年
1980年-1981年=-1年
4.商品循環のピークとその直近の長期金利のピーク/ボトムとの年数差の平均、標準偏差
(+3年-3年+1年-1年)÷4=0年
標準偏差:2.58年
5.1864年~1917年の間にピークがあったと仮定した場合の商品循環の周期と標準偏差
(53年+30年+33年)÷4=29年・・・周期の平均値
商品ピーク - 周期から計算したピーク = 年数差
1864年-1864年 = 0年
1917年-1922年=-5年
1947年-1951年=-4年
1980年-1980年= 0年
標準偏差:2.62年
注)
1864年~1917年の間に、金融緩和が行われなかった為、商品循環のピークが出現しませんでした。
6.まとめ
1864年~1917年の間にピークがあったという前提条件付きですが、1864年まで遡ると、商品循環の周期は、29年となり、これまでよりも、1年短くなりました。
あくまでも、計算上の話ですが、長期金利のボトムが、2011年だと仮定すると、2.58年後、すなわち、2013年~2014年までには、次の商品循環のピークが出現することになります。
また、2009年(1980年の29年後)が周期から計算した商品循環のピークだとすると、実際の商品循環のピークは、2.62年後の2011年から2012年の間に出現することになります。
次回からは、個別商品の超長期的な価格変化を調べていく予定です。