2012/1 世界のトウモロコシ需給 在庫率 14.8% ↑

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2012年1月)によると、期末在庫率は、前月から0.2%増の14.8%となりました。


生産量:868.06(+4.9%)
消費量:867.98(+2.9%)
期末在庫量:128.14(+0.1%)
期末在庫率:14.8%(-0.4ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、アルゼンチンで乾燥による影響から下方修正。

【需給】
生産量は、米国での夏期の高温・乾燥等による減産や南米での乾燥懸念はあるものの、中国、ウクライナ等で天候に恵まれ史上最高となり、世界全体でも史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加する見込み。世界の生産量は消費量を上回るものの期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は6.7%と前年度(8.6%)より低下。

【価格】
2011年10月以降、中国の買い付け期待から一時上昇したが、11月以降、輸出税の廃止されたウクライナ等の黒海地域産や南米産との競合により値を下げた。12月中旬以降、南米産地の高温・乾燥天候による作柄懸念により値を上げ、現在6ドル/bu半ばで推移。