2011/12 世界のトウモロコシ需給 在庫率 14.6% ↑

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年12月)によると、期末在庫率は、前月から0.6%増の14.6%となりました。


生産量:867.52(+4.8%)
消費量:868.61(+3.0%)
期末在庫量:127.19(+0.2%)
期末在庫率:14.6%(-0.6ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、中国で天候に恵まれ上方修正。消費量は、中国で飼料用需要増により上方修正。

【需給】
生産量は、米国で夏期の高温・乾燥等により減産となるものの、中国等では天候に恵まれ史上最高となり、世界全体でも史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加して生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は6.7%と前年度(8.6%)より低下。

【価格】
9月以降、世界的な景気後退懸念や飼料用小麦による代替、全米四半期在庫報告で在庫量が市場予想を上回ったこと等から値を下げ、10月以降、中国の買い付け期待から一時上昇したが、11月以降、輸出税の廃止されたウクライナ等の黒海地域産や南米産との競合により値を下げ、現在5ドル/bu後半で推移。