【直近の履歴】
第57回 1920年以前の農産物価格の推移
第56回 長期金利と商品循環のピークの発生条件
第55回 CPIとPPIの変化率の関連性をグラフ化して分析する
前回は、1920年以前の農産物価格の推移を、チャートから概観しました。
今回は、USDAのサイトからトウモロコシと綿花の価格データをダウンロードして、さらに、詳しく調べることにします。
1.USDAのサイト第57回 1920年以前の農産物価格の推移
第56回 長期金利と商品循環のピークの発生条件
第55回 CPIとPPIの変化率の関連性をグラフ化して分析する
前回は、1920年以前の農産物価格の推移を、チャートから概観しました。
今回は、USDAのサイトからトウモロコシと綿花の価格データをダウンロードして、さらに、詳しく調べることにします。
USDAの以下のサイトから、過去の価格データが取得出来ます。
USDA QuickStats で Crops を選択
2.トウモロコシ
トウモロコシの場合は、Corn for Grain を選択して、最もデータが古い1866年から1925年までのデータをダウンロードしてきました。
グラフ化すると以下のとおりです。
1866年からのデータなので、1860年にピークがあったかどうかは、分かりませんが、1896年までは、右肩下がりの下落トレンドであることから、その可能性は高いと思われます。
また、1890年前後でトウモロコシ価格のピークは、見られません。
3.綿花
綿花の価格は、Cotton All を選択して、1876年から1925年までのデータを取得出来ました。
グラフ化すると以下のとおりです。
1876年から1894年ぐらいまでは、やや、右肩下がりの傾向が見られます。
やはり、綿花も1890年前後の価格ピークは、見られません。
4.まとめ
USDAの価格データから推測されるのは、以下の二点です。
(1)1860年代後半から1890年代後半までは、トウモロコシや綿花など米国の農産物価格の下落トレンドが続いていた。
(2)1890年前後に、農産物価格のピークは見られなかった。
5.データ格納先
今回のデータ(CSV形式)は、SkyDriveにアップしておきました。
以下のリンク先から、Cotton1876_1925、または、Corn1866_1925を選択してください。
公開データ
次回は、1920年以前の原油価格の推移を調べてみようと思います。