2011/10 世界の小麦需給 在庫率 30.0% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年10月)によると、期末在庫率は、前月報告より1.3%増の30.0%となりました。



供給量:681.20(+5.1%)
消費量:674.43(+3.2%)
期末在庫量:202.37(+3.5%)
期末在庫率:30.0%(+0.1ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
カザフスタンで夏期の天候に恵まれ生産量を上方修正。米国、ロシアで飼料用需要の下方修正により消費量を下方修正

【需給】
生産量は、米国で春小麦の作付面積の減少等から減産となるものの、前年度干ばつの旧ソ連諸国で増産、インドで史上最高の豊作となることから、世界全体では消費量を上回る見込み。期末在庫率は依然、高水準を維持。

【価格】
7月上旬以降、とうもろこしの代替需要への期待、米国で春小麦の収穫遅延・減産の懸念、冬小麦の次年度作付に向けた土壌水分不足等で上昇したが、9月以降、ロシア産との競合や豪州産の豊作見込み、全米四半期在庫報告で在庫量が事前予想を上回ったこと等から値を下げ、現在6ドル/bu前半で推移。