2011/7 世界の小麦需給 在庫率 27.2% ↓

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年7月)によると、期末在庫率は、前月報告より0.4%減の27.2%となりました。



供給量:662.42(+2.2%)
消費量:670.20(+2.1%)
期末在庫量:182.19(-4.1%)
期末在庫率:27.2%(-1.7ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
カナダで降雨過多により生産量を下方修正。

【需給】
生産量は、前年度干ばつの旧ソ連諸国で増産、インドで史上最高の豊作となるが、EUの仏独英や米国の冬小麦地帯での高温・乾燥により減少することから、世界全体では消費量を下回る見込み。しかしながら、期末在庫率は依然高い水準を維持。

【価格】
3月半ば以降、米国冬小麦の作柄懸念やとうもろこしの高騰に追随して値を上げたが、4月半ば以降、旧ソ連地域等で概ね良好な作柄や米国冬小麦地帯の降雨予報等で一時値を下げた。5月上旬以降、米国や欧州の主要産地の乾燥天候等により値を上げたものの、ロシア首相の穀物輸出禁止解除の明言及び7月1日からの解除、北半球での収穫の進展等から値を下げ、現在5ドル/bu後半で推移。