2011/6 世界のトウモロコシ需給 在庫率 12.8% ↓

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年6月)によると、期末在庫率は、前月から2.2%減の12.8%となりました。


生産量:866.18(+5.6%)
消費量:871.74(+3.0%)
期末在庫量:111.89(-4.7%)
期末在庫率:12.8%(-1.1ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
米国で生産量を下方修正、中国で上方修正、米国で消費量を下方修正し、中国では上方修正。

【需給】
生産量は、米国の作付面積が当初見込みより減少するものの史上最高、中国も史上最高となり世界全体で史上最高の見込み。一方、米国の堅調なエタノール向け需要や中国の堅調な飼料用需要から、世界の消費量も増加して、生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は5.2%と前年度(5.4%)に引き続き低水準

【価格】
2011年2月以降、原油価格の高騰によるエタノール需要増加の見込み、低水準の在庫見通しからさらに値を上げた。3月上旬には、東日本大震災等による需要減退懸念から一時下落したが、米国の四半期在庫報告を受け需給の逼迫懸念が強まり、4月11日には史上最高値を更新(7.76ドル/bu)した。その後、価格高騰による需要の減退等から値を下げたものの、米国の作付遅れ等から値を上げ、現在7ドル/bu半ばで推移。(なお、6月9日に史上最高値を再度更新した(7.86ドル/bu)。)