2011/5 世界のトウモロコシ需給 在庫率 15.0% ↑

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年5月)によると、期末在庫率は、前月から0.4%増の15.0%となりました。


生産量:867.73(+6.4%)
消費量:860.78(+2.6%)
期末在庫量:129.14(+5.7%)
期末在庫率:15.0%(+0.4ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【需給】
とうもろこしについては、米国、中国で生産量が増加し、世界の生産量は史上最高。一方、中国での飼料用需要の増加等から世界の消費量は増加するが、生産量が消費量を上回る見込み。なお、米国では生産量が増加し、消費量は前年度並みであるが、期末在庫率は6.7%と前年度(5.4%)に引き続き低水準。

【価格】
2011年2月以降、原油価格の高騰によるエタノール需要増加の見込み、低水準の在庫見通しからさらに値を上げた。その後、東日本大震災等による需要減退懸念から一時下落したが、米国の四半期在庫報告を受け需給の逼迫懸念が強まり、4月11日には史上最高値を更新(7.76ドル/bu)した。その後、価格高騰による需要の減退等から値を下げ、現在6ドル/bu後半で推移。