これまで、6ヶ月連続で上方修正されてきましたが、世界景気の拡大が一服していることから、7ヶ月ぶりに、前月並みとなりました。
また、2010年の世界の原油需要も、前月と変らず、日量8,790万バレルとなりました。
一方で、2010年の世界の原油供給は、日量10万バレル下方修正され、単年度での供給不足が拡大しました。
【需要(2010年)】
1Q 86.5
2Q 87.0
3Q 88.7
4Q 89.4
平均 87.9(+3.4%)
1Q 86.5
2Q 87.0
3Q 88.7
4Q 89.4
平均 87.9(+3.4%)
【需要(2011年)】
1Q 88.8
2Q 88.4
3Q 90.0
4Q 90.2
平均 89.4(+1.7%)
1Q 88.8
2Q 88.4
3Q 90.0
4Q 90.2
平均 89.4(+1.7%)
【供給(2010年)】
1Q 86.5
2Q 87.0
3Q 87.4
4Q 88.3
平均 87.3(+2.5%)
1Q 86.5
2Q 87.0
3Q 87.4
4Q 88.3
平均 87.3(+2.5%)
【供給(2011年)】
1Q 88.7
1Q 88.7
◆◆◆
2010年の需給結果を見ると、単年度で需要が供給を、日量60万バレル上回っています。(前月試算では、日量50万バレル。)
2011年1Qの需給も、需要が供給を、日量10万バレル上回っているので、四半期ベースでは、2010年3Q,4Q、2011年1Qと3四半期連続で供給不足となっています。
現時点では豊富な在庫があるので大きな懸念材料にはなっていませんが、景気拡大が続いた場合に、果たして、いつまで持つのか、疑問ではあります。