EIA 世界のシェールガス資源量調査

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EIAが、米国以外の世界各国のシェールガスについて、埋蔵量などの資源調査を行った結果をレポートにまとめて、公開しています。

365ページのボリュームで、専門的な内容なので、読むのは大変ですが、これまでで、最も詳細な資料だと思います。


上の地図は、世界のシェールガスの埋蔵地域の分布です。
これまでに知られていた北米、欧州、中国以外にも、インドや南北アフリカ、豪州、南米など広く世界に分布していることが分かります。

このレポートに関して、TODが解説しているので、こちらを読んだ方が理解し易いと思います。


最後の結論で、以下のように、まとめられています。

・短期的に、最大の問題は、シェールガスの開発者は、1千立方フィート当たり6ドルを超えないと採算が取れないという点である。

・しかし、現在、世界には在来型ガス田から十分な量の供給があり、米国へのLNG輸入でも、1千立方フィート当たり4ドルでの供給が可能なため、シェールガス産業が短期的に生き残りが困難になっている。

・その一方で、長期的には、他の代替エネルギーが次世代エネルギーの候補から次々と脱落しつつあり、天然ガスだけが、輸送用燃料の候補として、唯一の希望となりつつある。

・その結果、天然ガスの価格が上昇しながら、需要も順調に、拡大して行けば、私達が考えるよりも早く、シェールガス産業が生き残ることが可能になるかもしれない。