垂直方向に伸びる農業

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Farmland Forecast から、世界的な穀物需要の増加と農地不足から、垂直農法という新しい概念が生まれているという話題です。


・都市化や砂漠化、そして土壌浸食によって、世界的に危機的なスピードで農地が減少しています。

・AFTによると、2002年から2007年の間に、米国では1分間に1エーカーの速度で、都市化によって農地が失われました。

・世界的な人口の増加と食糧需要の増加によって、これまでの農業の概念を打ち破る必要が出て来ました。

コロンビア大学の Dickenson Despommier 教授が提唱しているのが、垂直農法です。

・ビルディングのような高層の建物(上記の写真)を作って、その中で、農業を行ない、少ない土地の面積で生産性を上げるという考え方です。

・Dickenson Despommier 教授の試算では、垂直農法の建物の建設費が、約8370万ドルで、その維持費を合わせると、約1兆ドルが必要となります。

・一見、高い価格に思えますが、今後、穀物価格が上昇すれば、生産性が高く輸送費の安い垂直農法が、競争力を持つ可能性があります。