2011/1 世界の大豆需給 (USDA報告)  期末在庫率 22.8%↓

米農務省が、2011年1月の世界の大豆需給を発表しました。
期末在庫率は、前月より0.7%減の22.8%となりました。
USDA 2011年1月報告

供給量:255.53(-1.8%)
消費量:255.49(+7.1%)
在庫量:58.28(-3.2%)
在庫率:22.8%(-2.4ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
大きな変更なし。

【需給】
南米で豊作であった前年度を下回ることから世界の生産量は減少するものの、依然消費量を上回る見込み。中国の旺盛な需要は継続する見込み。

【価格】
2010年は、米国、ブラジル、アルゼンチンで史上最高の生産量が見込まれ値を下げたものの、2月以降、米国産大豆の中国向けの旺盛な輸出需要等に下支えされるとともに、7月以降は、小麦の騰勢等で値を上げた。その後米国の収穫の進展で一旦値を下げたが、中国向けの輸出需要が昨年を上回って旺盛なことやとうもろこしの騰勢に追随し値を上げた。その後、11月上旬の中国の金利引き上げによる経済の減速懸念により一時値を下げたものの、アルゼンチンでの生育期の高温乾燥懸念から値を上げ、2011年1月現在、13ドル/bu半ばで推移。

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世界第2位の大豆輸出国であるブラジルの洪水被害が拡大していることも、供給懸念材料の一つです。
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