株価調整期間の終了とイールドカーブの比較

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現在、米国の株価(S&P500)がリーマンショック後の戻り高値の水準まで回復しており、調整期間が、終了した可能性が出て来ました。

以下に、前回のITバブル後と比較してみます。

【前回(ITバブル後)】
戻り高値・・・1157.7(2004年2月11日)
調整期間終了・・・1161.6(2004年11月4日)
期間・・・約9ヶ月

【今回(リーマンショック後)】
戻り高値・・・1217.2(2010年4月23日)
調整期間終了?・・・1197.8(2010年11月22日)
期間・・・約7ヶ月

上記のように、期間的には、今回は、2ヶ月ほど短いですが、株価水準的には、ほぼ、調整期間が終了したと言えます。

しかし、一方で、イールドカーブの形状は、まだ、調整期間が終了した形になっていません。

上のチャートは、現在の米国債イールドカーブ(赤線)と、ITバブル後の調整期間終了時(2004年11月4日)のイールドカーブ(黒線)を、重ね合わせたものです。

現在のイールドカーブの方が長短金利差が拡大し、スティープ化しており、今後、株価が上昇するためには、短期債金利が上がるか、長期債金利が下がって、イールドカーブがフラット化する必要があると思えます。

現在の経済状況では、1~2年以内に短期債金利が上昇する可能性は、少ないために、今後は、どのようにして、長期債金利が引き下げられるかを注目してみる必要があります。