中国の石炭危機 (WSJ)

ウォールストリート・ジャーナルに中国の石炭生産が危機に直面しているという記事が載っていました。


・この数年間で、石油産業において、ピークオイルという考え方が定着してきました。

・中国では、ピークコールという考え方が定着しようとしています。

・政府系メディアによると、中国政府は、国内の石炭産出量が2011年から2015年の間にピークアウトすると考えています。

・香港のブローカーによると、中国は世界の石炭埋蔵量の約14%を占めていますが、消費量はその三倍の47%を占めています。

・中国の石炭産業は、毎年10%のペースで伸びる需要に、国内炭の生産が追いつかないと考えています。

・今年の1月から9月のネットの石炭輸入量は、1.06億トンを超えて、2009年の輸入量を上回っています。

・Dealogicによると、2010年9月までの三年間の中国の石炭産業による海外買収額は、209.6億ドルに達しています。

・中国の当局者は、次の五カ年計画(2011年から2015年)で国内生産量の上限を、360億トンから380億トンに制限しようと計画しています。

・これによって、中国の中小の石炭企業は、困難に直面します。

・専門家は、中国のエネルギーの70%を占める石炭が枯渇に向かった場合、危機的な状況になると警告します。

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中国の石炭のピークアウト時期を予測するのは難しいですが、石炭の輸入量拡大が続くのは、間違い無さそうです。