IEA 2010年版の世界エネルギー見通し(アウトルック)を発表

イメージ 1

IEAが2010年の世界エネルギー見通しを発表しました。




アウトルックの詳細な分析結果は、TODのメンバーから、近日中に、発表されると思いますが、第一印象としては、以下の3点が注目されます。

1.中国の需要拡大

 中国の需要は75%急増し、エネルギー需要の伸びの3分の1強を占めると予想。これにより世界の消費量は2035年までに石油換算で167億トンに拡大すると試算している。

2.中長期価格見通しを上方修正

 2035年の石油価格はバレルあたり200ドルを超えるとの試算で、IEAチーフエコノミストのファティ・ビロル氏は、ロイターとのインタビューで、政府が消費抑制措置を講じなければ、価格は一段と上昇するだろうと指摘。

3.在来型の原油の増産は不可能

 上のグラフは、原油生産の見通しで、青色と紺色で表される在来型の原油は、増産が不可能で、せいぜい、現状維持というところです。