原油価格が低迷していた1990年代から2000年代初頭にかけては、大半の大学で、石油工学の学位取得者は、30名以下でしたが、2005年以降の原油価格の上昇によって、多くの大学で、50名以上の学位取得者が輩出され、現時点でも、上昇トレンドを描いています。
上の二番目の図は、1997年と2008年における石油開発業界の年齢構成です。
原油価格が低迷していた1990年代に、採用を控えていたために、2008年の年齢構成では、プロジェクトリーダーとして最適な30代から40代の割合が、1998年よりも低くなっています。
原油価格が低迷していた1990年代に、採用を控えていたために、2008年の年齢構成では、プロジェクトリーダーとして最適な30代から40代の割合が、1998年よりも低くなっています。
このように、原油価格が高騰しても、経験を積んだベテラン技術者が不足しているために、増産が出来ないという状況が生まれています。
これは、鉱山開発などでも同様で、約30年の長い周期の商品循環が生まれる理由の一つとなっています。