上の図は、JOGMECが作成した油井種別の
原油採掘コストと可採埋蔵量のグラフです。
可採埋蔵量については、様々な意見がありますが、油井種別の採掘コストは、ほぼ、コンセンサスが形成されています。
原油価格は、採掘コスト以外に、精製や輸送コスト、租税、中間マージンから構成されています。
粗い計算ですが、これらのコストを含めて、採掘コストの二倍が
原油価格だと仮定すると、現在の1バレル80ドル台では、大水深油田(メキシコ湾、ブラジル沖等)や重質油(オイルサンドを含む)までが、採算ラインに乗っていると考えられます。
この先、
北極海油田や
オイルシェールが採算に乗るためには、
原油価格が1バレル100ドルを大きく超えてくる必要があると思います。